スタイリッシュなデザインで今なお色褪せない魅力を持つ、初代(旧型)ヴェゼル。
特にガソリンモデルは、中古車市場でも価格が手ごろで、ハイブリッド特有の複雑な機構がない安心感から選ぶ方も多いですよね。
私自身、この初代ヴェゼルのガソリン車を相棒として日々ハンドルを握っています。
実際に所有してみると、燃費の良さや使い勝手の広さに感動する一方で、「ここはもっとこうだったらいいのに」と感じるポイントもいくつか見えてきました。
これからこの車を中古で購入しようと考えているあなたにとって、良い評判だけでなく「リアルな欠点」を知ることは、納車後の後悔をなくすために最も大切なプロセスです。
今回は、ガソリンモデルのオーナーである私が、あえて厳しい目線でその弱点をお伝えします。
- ガソリンモデル特有の加速感やエンジン音のリアル
- 長距離ドライブで気になりやすい静粛性の課題
- オーナーだからわかる、日常使いでの視界や操作性の弱点
- あえて今、ガソリン車を選ぶべき人と避けるべき人の境界線
ガソリン車ならではの動力性能に関する不満

ハイブリッド車と迷っているあなたが一番気になるのは、やはり「走りの差」ではないでしょうか。
実際に街中や高速道路を走らせてみて感じる、率直な感想をお伝えします。
登坂路や合流で感じるパワー不足
初代ヴェゼルのガソリン車は1.5Lの直噴エンジンを搭載しています。
日常のフラットな道では十分な軽快さを見せてくれますが、急な上り坂や高速道路の本線合流では、少し力不足を感じる場面があります。
アクセルを強く踏み込んだ際、一瞬のタメがあってから加速が始まる感覚は、電気モーターの助けがあるハイブリッド車に比べるとどうしても見劣りしてしまいます。
「グイグイ加速したい」というスポーティーな走りを期待しすぎると、あなたの期待を裏切ってしまうかもしれません。
CVT特有のエンジン音のうなり
ガソリンモデルにはCVT(無段変速機)が採用されています。
スムーズな変速が魅力ですが、加速時にエンジン回転数だけが先に上がり、車速が後からついてくるような感覚があります。
このとき、エンジン音が車内に大きく響く傾向にあります。
特に高回転域まで回した際の音質は、人によっては「がんばっている音」として少し耳障りに感じてしまうでしょう。
静かな車内で音楽を楽しみながら走りたいあなたにとっては、対策が必要なポイントと言えます。
乗り心地と静粛性に隠れた欠点

初代ヴェゼルは、SUVらしい高い視認性と引き換えに、いくつか犠牲にしている部分があります。
路面の凹凸に敏感な足回り
これはガソリン車・ハイブリッド車共通の悩みですが、特に初期のガソリンモデルは足回りが非常に硬めにセッティングされています。
舗装の荒れた道を走ると、ゴツゴツとした振動がダイレクトにシートに伝わってきます。
一人で運転しているときは「しっかりとした接地感」としてポジティブに捉えられますが、後部座席にゲストを乗せる際は「少し跳ねるね」と気を遣ってしまうかもしれません。
もしあなたが乗り心地の柔らかさを最優先するなら、タイヤ選びをコンフォート寄りに変更するなどの工夫が必要になります。
ロードノイズの侵入が意外と大きい
高速道路を一定速度で巡航している際、タイヤが路面を叩く音(ロードノイズ)が車内に入り込みやすいのも欠点の一つです。
車内の遮音材が高級車ほど贅沢に使われていないためか、雨の日などは足元から水の跳ねる音がはっきりと聞こえることもあります。
ここでの対策としては、フロアマットを厚手のものに変えたり、静粛性の高いタイヤを装着したりすることが非常に効果的です。
車内の快適性を手軽にアップさせるアイテムとして、車種専用設計の高品質なフロアマットは非常におすすめです。
ロードノイズの低減だけでなく、車内の高級感も一気に高まるため、中古車を購入した直後に導入するオーナーが多い定番アイテムでもあります。
ガソリンモデルとハイブリッドモデルの比較

改めて、ガソリン車を選んだ場合のメリットとデメリットを整理しました。
天秤にかけて検討してみてください。
| 比較項目 | ガソリン車(RU1/2)の評価 | ハイブリッド(RU3/4)との違い |
|---|---|---|
| 購入価格 | 中古相場が安く抑えられる | ハイブリッドより数十万円安いことも |
| 信頼性 | シンプルな機構で故障リスクが低い | 複雑なハイブリッドシステムの心配がない |
| 加速感 | 自然な吹け上がりだがパワー不足 | モーターの力強いトルクには勝てない |
| 静粛性 | エンジン音やロードノイズが目立つ | 低速時はハイブリッドの方が圧倒的に静か |
| 燃費 | 実燃費13〜15km/L程度 | ハイブリッドの方が2割〜3割ほど優秀 |
オーナーが教える「死角」と「操作性」の注意点

デザイン性を重視したクーペスタイルゆえに、運転中に注意すべきポイントがあります。
太いフロントピラーが作る死角
ヴェゼルのフロントガラス両脇にある柱(Aピラー)は、強度を確保するためにかなり太く設計されています。
これが右左折時の視界を遮ることがあり、横断歩道の歩行者を見落としそうになる瞬間があります。
特に、あなたの座高やシートポジションによっては、特定の角度がすっぽりと隠れてしまいます。
運転に慣れるまでは、頭を少し前後させて死角を確認する癖をつける必要があるでしょう。
タッチパネル式エアコンの使い勝手
インテリアの見た目をスマートにしているタッチパネル式のエアコン操作パネル。
見た目は近未来的でかっこいいのですが、走行中のブラインド操作(手元を見ずに操作すること)が非常に難しいです。
物理的なボタンやダイヤルのような「手応え」がないため、温度調整をするたびに視線をパネルに落とすことになります。
ブラインドスポットへの配慮と同様、安全運転のためには停車中に操作を済ませるなどの意識が求められます。

まとめ
初代ヴェゼルのガソリンモデルは、決して「完璧な優等生」ではありません。
しかし、その欠点さえも愛着に変えられるだけの魅力がこの車には詰まっています。
- 高速域や登坂路でのパワー不足はアクセルワークでカバーする
- 足回りの硬さはタイヤやマットの変更で自分好みに調整できる
- デザインゆえの死角は、丁寧な安全確認を習慣化するきっかけにする
- メカトラブルの少なさを最大のメリットとして長く付き合う
ハイブリッド車にはないシンプルさと、軽い車体による軽快なハンドリングはガソリン車だけの特権です。
欠点を正しく理解したあなたなら、きっと納車後に「この車を選んでよかった」と心から思えるはずです。
素敵なヴェゼルライフが始まることを願っています。
本記事が皆様の参考になれば幸いです。



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